くくりわなのワイヤーですが、市販品を買うだけだと獲物が掛かるたびに新しいのを買う羽目になるので、ぜひ自分で修理したり作ったりできるといいよね。
ということでとくに要望があったわけではないですが、この前の記事よりももっと詳しい手順をまとめてみました。
まず、必要な材料ですが、もっと詳しい作り方なのでもう一回書いておきます。
・4mmメッキワイヤー6x24 PP芯 2.3m x1
・4mmメッキワイヤー6x24 PP芯 1.8m x1
※痛みのない中古ワイヤーを流用(6x19のワイヤーでも問題ありません)
・ステンレス押しばね 12mm径 線径1.5mm 全長1,300mm 圧縮長350mm x1
・塩ビパイプ 口径13mm 50mm と メクラキャップ x2
・Oリングばね 4mm用 x1
・ワイヤー止め 4mm用 x1
・よりもどし 13mm x1
・M6ワッシャー x1
・ワイヤースリーブ ダブル 4mm用 x4
・ワイヤースリーブ シングル 4mm用 x1 (締め付け防止ストッパーでも可)
・シャックル 6mm x1
この写真に写っているのが上記のリストのもの全てです。
なお、ワイヤーをカットするときはビニールテープをこうやって切るところに巻いてから切るとワイヤーのほつれ防止になります。また、加工する間はできるだけワイヤーの端にはビニールテープを巻いたままにしておいたほうがいいと思います。(ただワイヤー止めとかスリーブに通すときはビニールテープを巻いたままだとサイズがギリギリでうまく通らないので適宜外してください。)
2.3mのほうのワイヤーにダブルスリーブを通します。
ワイヤーによりもどしを通してからダブルスリーブに通してループを作ります。ワイヤーの端はこのくらいはみ出させておいてください。
アームスエジャーでかしめます。先にワイヤーの端が出ている方からかしめたほうがきれいにできるような気がします。
基本、4mmワイヤー用のダブルスリーブはスエジャーの4番でかしめるのが基本なのですが、罠屋さんで扱ってるダブルスリーブによっては3番でかしめないといけないものもあるので注意してください。
ギュッとかしめたところです。
かしめが中途半端だと獲物が掛かったときにすっぽ抜ける原因となるのでスエジャーは最後までかしめることが重要です。
こんな感じになります。
まずはよりもどしが付きました。
次にワイヤー止め、塩ビキャップをワイヤーに通します。
押しばね、塩ビキャップ、M6ワッシャーの順に通します。
Oリングばね、シングルスリーブ(締付防止金具)、ダブルスリーブの順にワイヤーに通します。
写真のようにワイヤーの端をくるっとループさせてダブルスリーブに差込みます。
さっき作ったループをOリングばねに巻きつけるようにしながらワイヤーを引っ張ってできるだけ小さくします。
スエジャーに挟んでから引っ張って決めるのでここは大体で大丈夫です。
ここがポイント
スリーブが動かない程度にスエジャーを軽く締め、ワイヤー端部が抜けないよう注意しながらワイヤーを引っ張ってOリングばねに回したワイヤーのループができるだけ小さくなるようにしながらスエジャーをかしめます。
かしめるとこんな感じになります。
ワイヤーの端は出すぎていると邪魔になりますが短すぎるとかしめの保持力が怪しくなるので注意してください。
短すぎて強度不足になるぐらいなら長すぎるほうがいいかもしれない…
仕上がりはこうなります。
先に通しておいたシングルスリーブをこのあたりでかしめます。
4mmワイヤーのシングルスリーブは2番を使います。
仕上がりはこんな感じです。
なお、ここにシングルスリーブではなく締付防止金具を使った場合はこの作業は不要です。
同じような位置でねじを締めて固定するだけです。
シングルスリーブの位置はワイヤーがいっぱいまで締まった状態でループの直径がだいたい30mmぐらいになるようにすればいいと思います。
これでくくりワイヤーの前半分ができました。
あとは根付部分なので簡単です。
1.8mに切ったワイヤーにダブルスリーブを通します。
よりもどしに通してからダブルスリーブに通します。
スエジャーでかしめます。
よりもどしを介してワイヤーが繋がりました。
ワイヤーのもう一方の端にダブルスリーブを通します。
ループを作ります。
スエジャーでかしめます。
ループができたのでシャックルを付けてくくりワイヤーの完成です。
なお、わな全体を図にすると次のとおりです。
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