活字鉛から鉛地金を精錬する

2021/11/09

Handloading Shooting

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前に入手していた鉛地金の在庫が心もとなくなっていたので鉛地金を入手しなければ・・・
ただ鉛地金をまともに買おうとすると結構いいお値段(送料も嵩む)なので、ひと手間かかりますが、安価に入手できる廃鉛から鉛地金を精錬します。


原材料となる廃鉛はこちら
鉛製の活字
最近はオフセット印刷が主流となって活字で製版印刷する印刷所も少なくなったとかで、不要になった活字が大量にスクラップとして流通しているらしく、かなり安価(20Kgで4,000円~7,000円)で入手することが可能(今回はメルカリにて入手)です。

この活字鉛ですが、純鉛ではなく鉛80%、アンチモン17%、錫3%のいわゆる硬質鉛と呼ばれる鉛合金になります。
鉛といえばグニャグニャと手で曲げられるイメージですが、この硬質鉛はかなり硬くて曲げるとグニャッとならずにポキッと折れる感じです。
スラッグ弾頭を鋳造するには、アンチモンが5%前後のもう少し柔らかいほうが扱いやすいので、純鉛を幾分か混ぜて使ったほうがいいかもしれません。
純鉛が取れる廃鉛だとタイヤのバランスウエイトとか漁具に使われている錘なんかが入手しやすいですね。


こんな感じで鉛を溶かして地金を作っていきます。
作業するときは火傷防止のための革手袋と鉛蒸気や鉛ヒュームを吸い込まないようにマスクを着けましょう。


鍋にごみ(鉄くぎとか亜鉛の板とかがたまに混じっている)を取り除いた活字を入れて熱していくと下からどんどん溶けてくるのでおたまでぐるぐるかき混ぜられるまで熱します。
すると、上のほうに不純物が浮き上がってくるので穴開きおたま(100均で売ってる湯豆腐用の穴あきおたまがものすごく使いやすい)で掬って除けます。


こんな感じのよくわからない汚いスラグ(鉱滓)が取れて鍋の中はきれいな鉛だけが残ります。


ステンレストレー(100均)に精錬した鉛を流して冷やし固めます。


とりあえず出してきた活字鉛を全部処理したらこれだけの地金ができました。
結構ヒケが出て凹んだりしてますが地金なので気にしない。



鉛地金1個で600g前後、全部で20kgちょっとありました。
これだけあればしばらく持つでしょう。

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